さて、005 コーチングのスタートアップをお読みいただき、コーチングは、脳機能科学にもとづく、技術(スキル)で成り立っていることはご理解いただけましたでしょうか。
そのスキルを学ぶ上で、一番確実で近道な方法はなんでしょうか。
これは、コーチングに限らず、すべてのスキル習得と同じです。
あなたがこれまで習得したスキルを思い浮かべてみましょう。
言語、数学、仕事のスキル、趣味のスキル・・・。
なかでもわかりやすいのが、言語。
日本語を学ぶときに、日本語が話せない人から日本語を学んだ、という人はいないでしょう。
親なり兄弟なりまわりの大人なり教師なり、日本語を話す多くの人から影響を受けて、今のあなたの日本語があるはずです。
もちろん、そのあと、本を読み、様々なメディアを通して、あなた自身の言語特性が備わったことでしょう。
しかし、その第一歩は、「日本語を話せる人」の真似です。
つまり、すでに習得した人から、直接学ぶ、ということです。
これは、すべてのスキル習得に通じます。
では、コーチングでは。
コーチングを実践した人から、直接コーチングを受ける。
これが一番確実で近道な方法です。
ただし、言語と違って、ひとつだけ気をつけるポイントがあります。
それは、コーチの役割は、「コーチングを実践した成功者」あるいは「コーチングの知識に詳しく、よってその知識を教える教師」では足りないのです。
では、何が必要か。
それは、「あなたのエフィカシーを上げてくれる存在」という役割です。
エフィカシー、つまり、あなたにとっての現状の外側のゴールをあなたが「俺ならできる」「私ならできる」と確信させる役割です。
みなさんも、実感したことがあるかもしれませんが、
自分が目指す分野の成功者や偉大な人に実際にあってみると、
と思わせるオーラというか雰囲気があるものです。
そうした雰囲気は、得てしてまわりの、そしてあなたのエフィカシーを下げてしまいます。
エフィカシーを下げてしまってはコーチ失格です。
しいて条件をいえば、「やりたいことしかやっていない」「過去は関係ない」というコーチ。どこからどうみても、その2つを断言できる人があなたの求めるコーチです。
もちろん、「俺もコーチのようになれるかも」と思ってもらってもいいのですが
それは、「コーチのようなエフィカシーの高い人」です。
当然ながら、コーチのゴールの中身(コンテンツ)と、あなたのゴールの中身(コンテンツ)は違って当然です。
私も、苫米地博士のコーチングを受け、「俺ならできる」と思ってやってみたことがたくさんあります。
たとえば、博士はフェラーリ、ロールスロイス、ベントレーをはじめ様々な車を所有していますが、私も所有したくなりました。
ただし、私が所有したのは、1960年代のジャガー。博士とは趣味も趣向もちがいます。
それで、いいのです。
大切なのは、自分のエフィカシーを上げてくれそうなコーチから、直にコーチングを受け、エフィカシーをもらった、という事実です。
そう思えるコーチからコーチングを受けることが大切です。
「コーチングを受ける」に限っていえば、「エフィカシーを上げてくれる」コーチからコーチングを受けるのが大切であり、
「資格がとれる」とか、「教えるのがうまい」というのは別のこと。
コーチの役割を一つあげるとすれば、それは、「クライアントのエフィカシーを上げること。」であれば、
コーチを選ぶのはまさに、「このコーチなら私のエフィカシーを上げてくれる」と確信したクライアントであるあなたなのです。
おまちしています。
2019年10月8日 15時39分